前処理装置

前処理とは

塗装の目的を達成するためには、塗膜が被塗物表面にしっかりと付着し、かつ平滑で緻密であることが必要です。被塗物表面が汚染していたり、脆弱な層があったりすると、十分な付着力が得られません。また、被塗物の表面に凸凹があると、これを平滑にしないと美観のある平滑面が得られません。塗装前処理はこれらの問題点解決のために行われます。

前処理とは

当社では大型の処理機を導入し、高さ3000mm級の製品も塗装前処理を行ないます。
今まで1日かけて行なってきた手作業を、乾燥を含め約1時間で終了。
圧倒的な作業時間短縮と品質の安定がはかれます。

処理できる大きさはなんと1400×2400×3000(mm)

処理できる大きさ

前処理の工程

前処理の工程

処理できる大きさ

リン酸鉄系皮膜材により素材表面の油脂を除去します。
液の汚れによる能力低下に対し脱脂能力を確保するため当社では2工程で処理を実施します。

リン酸鉄皮膜処理の特徴

1)処理工程が脱脂から乾燥までの4~5工程ほどで少なく済みます。
2)処理水を排水する際の規制がリン酸亜鉛皮膜処理と比較して法規制に掛かる物質が少なくなります。
3)リン酸鉄皮膜処理は、リン酸亜鉛皮膜処理と比較してスラッジの生成量が少なく、処理液の酸性度も弱いため、設備のメンテナンスに手間がかかりません。
4)皮膜の厚さは0.5μm以下と薄くなります。
5)処理工程が少なく、排水やメンテナンスにも手間がかからないことから、皮膜処理をする際のコストがリン酸亜鉛皮膜処理より低くなります。
6)鋼鉄製品にしか皮膜を作れない処理方法です。

このような特徴から、耐食性の要求レベルが高くなく、低コストで塗装の前処理をしたいという場合に最適です。

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